歯の豆知識 - 仙台市青葉区米ヶ袋の歯医者 - 佐々木歯科クリニック CTインプラントセンター

歯の豆知識

「先生は自分の親にもインプラント治療しますか?。」

インプラント治療
 米ヶ袋の佐々木歯科クリニック医院長、佐々木寛成です。幼い頃から育った地元で二代目歯科医師をしています。
このタイトルは、実際患者さんに言われた事です。私は自信を持って「自分の親にもインプラント治療をしています。」と答えました。
私の父、佐々木統は岩手医科大学歯学部の一期生。とても面倒見が良く、患者さんや後輩の先生方に好かれていましたが、4年前の9月14日に急性心筋梗塞にて急逝してしまいました。

 最初のレントゲンは9年前に右上第一大臼歯が痛くなってきた時のもの。すっかり歯根が割れていたので抜歯する事になりました。父は医療関係者特有の医者嫌いで痛がり。私と違って顔が小さく口があまり大きく開けられない。しかも口うるさい難症例でした。



第一大臼歯部位は上顎洞側に骨が足りなかったのでソケットリフトによるインプラント埋入。
第二大臼歯部位は抜歯即時(歯を抜いてすぐにインプラント埋入する事)+ソケットリフト。
もっとも低侵襲の術式を選択しました。痛いとうるさいので。



3月後インプラントは骨と生着し上部構造を装着。亡くなるまで何の問題もありませんでした。
私は長男で喪主ですから、涙を見せないようにしていたんですが、火葬が終わり父が骨だけになってしまった時。骨を拾っていたら、骨増生したこのインプラントがきちんと骨に囲まれて出てきたんです。
同じく歯科医師の弟が「親父、硬いものでも何でも食べたもんな〜。」と言うので、私は「こんな程度の親孝行しかできなかったな。」と答えたとたん涙が止まらなくなってしまいました。
9月14日は父の命日。月命日には墓参りしているのですが今月もいってきました。



まだ親父の顎模型保存しているんですよね。