インプラントを成功させるための条件に、インプラントを支えるための骨に十分な深さと幅があることが挙げられます。
患者さんごとに適切な方法を選ぶことで、骨の足りない方でもインプラントの成功率を高めることができます。
1.ソケットリフト
骨補填材を入れて骨再生を行う治療法です。インプラントの埋入と骨造成を一度に行えるため、手術の負担も少なくて済みます。
この方法は、ある程度の骨の厚みが残っていて、少し補う必要のある方に適しています。手術時に少しだけ骨を補った方が安心、という方も多いため、当院では無料で提供しています。
2.リッジエキスパンジョン
インプラントの太さよりも顎の骨の幅が狭いときに行う治療法です。顎の骨を分割して拡張してインプラントを埋入し、骨補填材をスペースに入れて足りない骨の幅を補います。
ソケットリフトと同様の理由で、当院では無料で提供しています。
3.サイナスリフト
上顎にインプラントを埋め込むのに十分な骨の高さがない場合に行う治療法です。
上顎洞に骨補填材を埋入して骨再生を行います。多くの骨を補う場合に適しています。
4.自家骨移植
下顎などの十分な厚みのある箇所から骨を採取して、骨の足りない箇所に移植する治療法です。
5.垂直的骨造成
骨の高さを大幅に補う必要がある場合に行う治療法です。
補った骨が十分な強度を得るまで時間を要するため、治療期間は比較的長くなります。